今回は、家づくりで最初に直面した「土地探し」についてです。実際に設定していた条件や、建築条件付き土地の落とし穴、選んでよかったと感じているポイントなどをまとめました。これから土地を探す人のヒントになればうれしいです。
理想の家づくり。でもその前に「土地がない問題」
住宅展示場を見学して、理想の間取りにワクワクしていた私たち。でもそのときは、「その家をどこに建てるのか?」までは深く考えていませんでした。
いざ探し始めると、理想の土地って本当に少ない。あっても高額だったり、場所が不便だったり…。人気エリアはなおさらでした。
わが家の土地探し条件
土地を探すにあたって、私たちは次のような条件を設定しました。
- 小学校や中学校が遠すぎないこと(子どもの足で30分以内)
- ハザードマップで安全なエリアであること(洪水・土砂災害のリスクが低い)
- 治安が悪くないこと
- 仕事場まで車で15分程度
- 広さは60~70坪台
- 土地の価格は最大でも1000万円まで(当時の地域相場では高い方)
これらの条件は、暮らしやすさや将来の安心感を重視して決めました。
なぜこの条件にこだわったのか?
通学距離は毎日のことなので、遠すぎると子どもに負担がかかります。特に夏は熱中症の心配もありました。
また、自然災害のリスクは事前に避けたいと考えていたので、ハザードマップでリスクの低い場所を選びました。
治安についても実際に現地を昼と夜の両方で歩き、自分たちの肌で確認。子育て世帯としては見逃せないポイントでした。
通勤に時間がかかると生活全体のストレスになるので、15分程度の距離を条件に。さらに、土地の広さと価格は、無理なく暮らせることを最優先に考えました。
ネットで見つかる土地は建築条件付きばかり
不動産サイトで希望条件を入力して探すと、「ちょうどいい」と思える土地はほとんどが「建築条件付き」でした。
「建築条件付き土地」とは、指定されたハウスメーカーや工務店で家を建てることが条件になっている土地のこと。
価格は比較的手ごろですが、間取りの自由度が少なかったり、仕様の選択肢が限られている場合があったり…。
また契約を結んだ時点から、実際に家を建て始めるまでの期間が決まっている場合もあります。やっと土地が見つかって安心したのも束の間、3か月以内に間取りと設備の仕様、内装も全て決めてください!!
なんていうこともあるとか…。
家の設備や内装じっくりを決めたい方や、遠方から打ち合わせに来られる方などにとってはとんでもなく忙しいスケジュールとなる可能性があります。
わが家が選んだ方法:先に工務店を決める
こうした状況を踏まえ、私たちは「先に建てたいと思える工務店を見つける」ことにしました。
結果的にこの判断が正解でした。信頼できる工務店と一緒に土地を探すことで、その土地でどんな家が建てられるかを一緒に考えることができます。
また、「この土地は造成費がかかりそう」「この間口ならこの間取りが入りそう」など、プロ目線でのアドバイスももらえました。
土地と家をセットで考えられるので、暮らしのイメージがより具体的になります。
候補に挙がったけど選ばなかった土地
土地探しの中では、実際に見学したけれど購入に至らなかった土地も5件ほどありました。
選ばなかった理由は以下のようなものです。
- 小学校まで徒歩35分以上と遠かった
- 道が細く、対向車とすれ違うことも難しかった
- ハザードマップで洪水の警戒地域に入っていた。過去には洪水が起きていた
- 前面道路の交通量が多く、交通事故の不安があった
- 街灯が少なく、夜道が真っ暗だった
魅力的に見えても、自分たちの条件に合わないと判断したら、迷わず候補から外すようにしました。
現地確認でわかったこと
現地に足を運ぶことで、図面や写真ではわからなかったことが見えてきました。
- 朝・昼・夕での日当たり
- 隣家との距離と視線
- 土地の高低差
- 道路の幅や交通量
- 上下水道やガスなどインフラの整備状況
- 周囲の雰囲気(静かさ、治安など)
一見良さそうな土地でも、現地での印象が大きく変わることがあります。時間帯を変えて何度も見に行ったのは正解でした。
現在の土地との出会い
現在の土地に出会うまでにかかった期間は約9ヶ月でした。
「そろそろ決めないと…」と焦ることもありましたが、条件を整理して、譲れない部分を守りながら探し続けたことが後悔のない選択につながったと思います。
現在の土地は最初に探していたエリアではなかったのですが、
・小中学校まで近い
・ハザードマップにかかっていない
・職場まで車で約15分かつ渋滞が少ない
など、なかなか良い条件。実際に見学に行った際の町の雰囲気も落ち着いており、ここで生活している姿が想像できたのが決め手でした。
まとめ:土地探しで得た学び
- 最初に「自分たちの条件」を明確にしておくことで、判断基準がぶれない
- 建築条件付き土地の内容とリスクをよく理解する
- 信頼できる建築パートナーを先に見つけておくと、土地選びが効率的
- 現地に行くことで、ネットや図面ではわからない情報が得られる
- 土地探しは「縁」もあるけど、行動と準備でチャンスを広げられる
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