2022年の2月。
寒さに震えながら、地元に新しくできた分譲地へと足を運びました。
目的は「建売住宅の見学」。夫婦で3件ほど案内してもらい、「建売ってどうなんだろうね〜」と話しながら、期待半分・不安半分でのぞいた初めての体験でした。
建売って、正直どうなの?
見学に行く前の私たちの頭の中には、なんとなくこんな建売のイメージがありました。
- 間取りはどれも似たりよったり
- 無難だけどちょっと個性がない
- 注文住宅に比べて安いけど、やっぱりそれなり?
そんな先入観を持っていた私たちですが、1軒目の玄関を開けた瞬間、思ったんです。
「あれ?想像より、だいぶいいぞ…?」
意外とおしゃれで住みやすそう
見学した3件の建売住宅は、どれも外観・内装ともにきちんと整っていて、おしゃれな工夫もされていました。
- リビングに繋がる和室
- キッチンからダイニングへの動線がスムーズ
- スキップフロアで空間に立体感
- 駐車スペースも3台は余裕で駐車できる広さ
- 外構も完成しているためすぐにでも暮らし始められる
「建売って、ここまでできるの?」と素直に感心。
価格帯も2,000万円台後半〜3,000万円程度で、土地付き・駐車場付き、外構も完成済みと考えると現実的な選択肢だと感じました。
しかし……凍えるほど寒かった
ただ、ひとつ大きな気になるポイントがありました。
寒さです。
「足元が冷えるな〜」とかそんなレベルではなく、本当に凍えるような寒さでした。
「このまま立ち止まっていたら足がちぎれそう…」と夫婦で目を見合わせるほど。
2月という時期を差し引いても、あまりに寒い。
今どきの新築ってもっと断熱性能が高いと思っていたので、これは意外でした。
冬がこれなら、夏は逆に暑いのでは?という疑問も湧いてきます。
性能のことを聞いてみると…
夏はどうなのか営業さんに聞いてみました。
「エアコンをつければちゃんと涼しいですよ。リビング階段なので、冬場は冷気が2階から降りてくるので仕方ない部分もあります。」
住宅性能を聞いても答えてもらえないことがあるとネット情報で見ていたので、フラット35Sの申請が可能か聞いてみました。
「うちはそういう申請してないんですよ〜」
とのこと。
つまり、断熱や耐震、省エネなどの基準は満たしていない、もしくは証明できない可能性があるということ?
家の性能は、パッと見ではわからない部分が多いだけに、こうした答えは少し不安が残りました。
「冬暖かくて、夏は涼しい家」
ではなさそうな印象。
基礎工事については写真付きのファイルを見せてもらえたけど、
「実際現場を見てたわけじゃないしな…。さすがに手抜きとかはないと思うけど、家ができる工程を一つも見れてないのは気になる」
とモヤモヤ。
営業さんの“圧”もすごかった
さらに印象に残ったのが、営業さんの勢いです。
「ここ、すごく人気で…今週末にも内覧あるんですよ」
「とりあえずローン審査だけでもしてみましょう!」
「早く決めないと、他の方に取られちゃうかもです!」
おぉ、これはネットで見たことのあるやつだ…。
確かに人気のエリアではあるけどこちらは一生がかかった大きな買い物。
「はい次!決めちゃいましょう!」というテンポ感。
このペースで家を買える人って、どれくらいいるんでしょうか。
「もう少し考えたいです」と伝えると、すっと温度が下がったのも少し寂しい印象でした。
それでも魅力は感じた
そんなわけで、いくつか引っかかる点はあったものの、間取り・土地・価格という3点で見れば、非常に魅力的な選択肢でした。
性能や営業スタイルには疑問が残りましたが、「このあと他を見てもピンと来なかったら、ここに戻ってくるのもアリかもね」と、帰り道で話していました。
建売見学を終えて思ったこと
今回の見学でわかったのは、「建売住宅にも建売なりの良さがある」ということ。
完成しているからこそ間取りのイメージが湧きやすく、価格も明確で、実際に暮らしたときの雰囲気がつかみやすいというのは大きなメリットです。
ただし、住宅性能や対応の丁寧さには差があるので、そこは要注意。
真冬の見学で「冷凍庫か!?」と感じるほどの寒さを体感したのは、ちょっとした衝撃でした(笑)
家づくりは、“見た目”だけでなく、“中身”も大事。
そのことを身をもって知る、貴重な経験となりました。
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